大須戸能と山熊田熊。
餅つきや出店、お面の展示など地元の人たちから観光客まで大勢の人で賑わう4月3日、村上市大須戸の春祭りです。
ここ大須戸では、お能の文化が継承されていると聞いてはおりましたが、
今回初めて拝観いたしました。
八坂神社の中の観客席では、初春の寒さをいたわってくれる火鉢や、
お茶やお神酒などが振舞われ、お能を優雅に楽しませてくれる趣向に胸打たれまして。
そして何といっても、お能を演ずる大須戸の皆様の、指の先まで堂々とした所作、緊張感のある艶やかさ、透き通る声、つつみや篠笛の繊細で複雑なリズム(8拍子とか!)。
旧家中山家を筆頭にして、圧倒的な歴史と文化の上にある地域なのだな、と思い知らされました。
うわあ…、ゾクゾク。中山さんカッコイイーッ!!!(演者のほとんどが中山姓)
背筋がシャンといたしました!
狂言で笑って、3演目「正尊」、義経を討ちに来た正尊を弁慶たちが取っ捕まえる見せ場のシーン!
寒稽古も若手育成もしかり、雅な文化の背景には努力と旦那様ありきと窺わせる、本当に素晴らしい会でした。
山北へ帰ると、狩りに出てた殿方たちが熊を解体してました。
能に足が生えたら、熊。
マタギの間では、熊は山の神からの授かりものだそうです。
どちらも神聖、どちらもゾクゾク。村上の春ってこうなんですね!
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